ご挨拶

2007年5月吉日
宮崎県木材青壮年会連合会
会長 竹之内 昭裕

 昨今のテレビや新聞等の報道において、地球温暖化問題について語られない日はないほど、地球環境は危機的な状況にあるといえますし、皆さんが直接肌で実感されていることと思います。20世紀以降、私たち人類の科学は、より便利な生活を追い求めて大変なスピードで発達、進歩しており、そのことが石油石炭等の化石資源の大量利用によって発生する二酸化炭素の大気中増加につながり、温室効果ガスとなって地球温暖化が進んでいるのです。そのような中で、今、地球温暖化対策として森林と木材が二酸化炭素を吸収し固着するという機能に期待が寄せられています。自然の中の太陽エネルギーや水、大気中の二酸化炭素を利用して成長する樹木は環境に優しい素材であり、それが構成する森林を適切に木材として利用し、植栽、保育、伐採のサイクルを円滑に循環、再利用していくことで、二酸化炭素削減につなげていく考えです。

 本年は地球温暖化防止を目指した「京都議定書」の第一約束期間のスタートの年であり、二酸化炭素削減目標のうち全体の6割超が国内の森林による吸収で計画されています。戦後、国内で盛んに造成された人工林は、いまや成熟しつつあり、ある意味豊富な資源となっており、国は国産材利用を促進する施策を進めていますが、その一方で木材価格の低迷や、林業の担い手の不足などの諸問題により、森林の荒廃が危惧されているのも事実です。

 以上のような現状において私たち宮崎県木材青壮年会連合会では、木材利用の意義や重要性について多くの方々に理解を深めてもらうとともに、宮崎県産材の更なる普及と新たな需要の発掘を目的とした「宮崎やまんかん祭り」の開催を計画いたしております。昨年は都城において、関係諸官庁、関係団体との連携や多くの一般参加者のご協力によって盛大に開催され、広く県民の皆様に木材利用の意義と身近にある杉素材を再認識していただきました。本年は、日向市において開催予定であり、メインイベントの「杉コレクション2008」は今回で4回目となります。「杉コレ」発祥の地である日向市で新たなテーマを設定し、杉の創造性を追求していくイベントとして、会員一同が一丸となってその実現と成功に向けて取り組んでいきたいと思います。

 そして、当会の事業のもう一つの柱として、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」ことを通じて、人や文化を育む活動、いわゆる「木育」活動を県内各地で開催していきたいと考えています。従来行ってきた児童木工工作コンクールや親子木工教室に加えて森林環境教育等により、未来を担う子供達や一般の方々に森林と木材の役割を伝えていく「木育」を地道に継続して行っていきたいと思います。そして何より私たち木材業界は森林資源を利用して「業」としている立場にあり、森林を伐り、木材として利用した後の段階の植林や、再造林等の循環を業界全体で真摯に守り育てていく態度と実践が大事であり、またその責任は重大です。杉生産日本一の宮崎県は大きな責任を担っていることを会員一同が自覚し、自分たちの責務として考え、努力していきたいと思います。

 最後になりましたが、日頃より私たち宮崎県木材青壮年会連合会の活動に対しましてご支援いただいております皆様に感謝を申し上げますとともに、今後一層のご理解ご協力をお願い申し上げます。





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